黄熱に伴うコロンビア政府の措置

 

 

2017年3月29日現在,黄熱に対するコロンビア政府の対応は以下のとおりです。

 

1 コロンビア厚生・社会保障省は同年3月27日の記者会見で、4月1日以降、ブラジル、アンゴラ、コンゴ民主共和国及びウガンダよりコロンビアに入国する場合、有効な黄熱の予防接種証明書の提示を求めるとし、所持していない場合はコロンビア政府は入国を拒否できると説明し、今後の流行状況によっては、対象国を拡大するとしました。

 ※ ただし、コロンビアが世界保健機関に通知した内容は、「黄熱に感染する危険のある国から来る、1歳以上の渡航者は黄熱予防接種証明書を要する。乗り継ぎのため、黄熱に感染する危険のある国の空港に12時間以上滞在した渡航者も黄熱予防接種証明書を要求」となっています。

 

2 同省は,黄熱予防接種証明書は接種10日後から生涯有効としています。

 

3 コロンビア政府は国内において、感染リスクのある地域を訪問する場合には黄熱の予防接種を推奨しているほか、特定の自然公園を訪問する場合は、予防接種証明書を所持していない場合は入園できない措置を取っています。厚生・社会保障省はホームページで、国内で予防接種を受けることを推奨する地域として、アマソナス県やマグダレナ県サンタ・マルタ市等を掲載しています。詳細は以下のホームページをご確認下さい。

   https://www.minsalud.gov.co/Paginas/Lista-de-municipios-recomendados-para-vacunaci%C3%B3n-contra-fiebre-amarilla.aspx

 

4 厚生・社会保障省は、航空会社に対し、「国際線,国内線を問わず,黄熱に感染する危険のある国及びの国内感染リスクのある地域との航空便乗客に対し、航空券購入時に黄熱予防接種が必要であることを通知し、搭乗時に予防接種証明書の確認をすること。」を通知しました。

 

厚生・社会保障省がホームページに掲載している,黄熱に感染する危険のある国は以下のとおり(コロンビアを除く。)。

【米州】

アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、エクアドル、仏領ギアナ、ガイアナ、パナマ、パラグアイ、ペルー、スリナム、トリニダード・トバゴ、ベネズエラ

【アフリカ】

アンゴラ、ベナン、ブルキナファソ、ブルンジ、カメルーン、チャド、コンゴ、コートジボワール、エチオピア、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、赤道ギニア、ケニア、リベリア、マリ、モーリタニア、ニジェール、ナイジェリア、中央アフリカ、コンゴ民主共和国、セネガル、シエラレオネ、スーダン、南スーダン、トーゴ、ウガンダ

 

※ 感染予防はもとより,航空機搭乗時や入国時のトラブルを避けるためにも,トランジットを含め,感染リスク国に立ち寄る場合や,コロンビア国内でも感染リスク地域を訪問される場合は,あらかじめ黄熱の予防接種を受けて頂くことをお勧めします。

 

※ 黄熱についての詳細は,以下厚生労働省検疫所のページをご参照下さい。

  https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html